ななかまどのお気に入りの歌一覧
灰色猫
青空をほんとの青にするために嵐は空を磨くのですね
17
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滝川昌之
嵐夜はお櫃を空けて塩むすび凛々しき亡母しのび噛みしむ
19
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千映
汁物のメニューが増える秋本番今夜も母の味でござりす
8
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吉野 鮎
いましばし汝とつなぐ手のぬくもりにあまやかを眠る時雨る秋の夜
16
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舞
ひとひらの朽ち葉の堕ちる音にさえもの思いわせる秋の夕暮れ
7
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蔓葵
おぼつかなおちの野分やいかならむこちの草木も葉うら見せつつ
13
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神戸風見鶏
移り得ぬ樹々の葉擦れの聲高し 野分迫ると教へ合ふ如
16
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幸子
得点に沸くベンチ陣喜びの表情はかすかに影帯びるとも
12
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うすべに
ふと気づく 吐く息ほんのりうす白く 肩に朝日のぬくもりとまる
11
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夢士
飛び疲れ道路に下りし秋茜そっと摘まみて草むらのなか
14
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横井 信
ゆっくりと閉まる小さな踏み切りの向こうに揺れる黄金の稲穂
13
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へし切
君が好き 逢えないけれど 君は星 こんなに遠く離れていても
15
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灰色猫
本としてあなたの指を待ってます眠ることなく夜の車庫にて
19
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翠燕
澄み渡り 雲一つなき 青空の 晴れゆく心 富士の山見て
12
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滝川昌之
キュッキュッと湯垢落としたバスタブを確かめながら待つ子の帰省
18
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詠み人知らず
地下街を出でて仰げる秋の空 箒で掃けり水彩の雲
15
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詠み人知らず
吉備路ゆく一番列車のあいさつを秋風がそっと届けてくれる
17
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詠み人知らず
秋深み障子に影の木の葉搖る夕暮れ侘し想ひに耽(ふけ)り
18
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滝川昌之
まだ夜気を残す出窓に細りゆく明けの虫の音 秋を深めて
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夢士
久々に握るハンドル秋うらら大利根越えて筑波やま見ゆ
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