石川順一のお気に入りの歌一覧
浅草大将
仕事せずかじるキャベツも今夜だけ山とモリスの皿だ記念日
7
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ゐわむら
対角に離れたデスク、揺れる髪、付箋の書き置き、今日は休みか
5
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ゐわむら
「先輩の好きそうな人いましたよ」(うるせえお前が好きだ)言えない
9
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falcon
いづかたの野よりとひけるうすべにの花を捩りて咲く庭の隅
10
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律月
現世の 身にて歎くは 初夏の日のいつまでも慣れぬ 倦怠の氣か
3
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まあさ
ローカルのベテラン気象予報士も狼狽えていた豪雨のニュース
14
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律月
明けの鳥 鳴くは夜の明け 目覺めかしされども夏至は 既に朝来し
3
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むらさか
つらいときすがるお経がほしいから 短歌を読んで短歌詠んでる
5
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むらさか
「お父さんなんか」と母が言うたびに子供なんかはひねくれてゆく
8
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さへき さうじん
疲れきて疾く寝し後に厠行き時計を見れば日付変はらず
4
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さへき さうじん
熱帯夜 台風一過で一段落 体で感ず限りなれども
4
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あゆか
朝廷の鬼や祟りをくぐり抜けいつも短歌は残り続ける
12
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雪椿
水底に見ゆる塩素の雪原に冬をのぞゐた南半球
8
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雪椿
しろき羽きみの背中に生えいずるプールを撫でる胡蝶ゐるなり
2
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吉野 鮎
みどり兒と吾の鼓動が響きあふロココ長椅子の上らつこすたゐるに
9
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吉野 鮎
眩しさにまなこ細める嬰兒はくさめ一つを空に返せり
13
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吉野 鮎
みどり兒の黒き瞳に映る世にわれらは何を遺せるだらう
14
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灰色猫
身に潜む原始の思考に従えば木々は自ずと語り始める
21
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灰色猫
憧れを信じていればひとりでも恐れを知らず歩けると知る
16
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灰色猫
一度だけ亡くした人に会えるという奇跡のような階段がある
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