朝野沙耶のお気に入りの歌一覧
横井 信
畦道に土筆がそっと顔を出す摘んだ指に香る春風
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夕夏
ていしじのひょうでえらばるじんざいのこうどうきはんおしてしるべし
5
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茂作
香が誘ひ遠廻りする夕まぐれ やがてぞ見ゆる白梅の花
18
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西手心黒
老いた身のバターナイフは斬れねども世に刃向かわん荒んだ心で
6
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音蔵 雅秀
冬将軍 まだ終わらぬと 寒戻し 春の気配を蹴散らすがごと
4
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兎桃
眼ばかりか指の感覚衰えり老いを探るは不思議と楽し
2
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曦宗達
興津駅三番線の線路から一一五系解体の音
3
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音蔵 雅秀
口を開け両手拡げて風をきく この子は二十歳 幼子のまま
3
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渡 弘道
ママの名刺は内ポケットにお客さん着きましたよお客さん
4
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へし切
学校で納税は義務と習ったが議員は自由と大臣が言う
14
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ながさき
青空は 素晴らしき哉 どこまでも 心のひだに 沁みゐる青よ
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ソラシド
欲したら手に入れるのだ迷わずにたとえば今日の焼き芋みたく
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痴光山
寒む虚空を群れ突く梅の徒長枝は春めき花を吹き登らせり
5
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ななかまど
この先のラファは行き止まり 鳥餅に絡めとられた鳥はばたけず
11
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艸介
白に澄み青に透くよな冬の香に パステルを塗る春が嫌いだ
13
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恣翁
真鍮の火箸描きし 灰の上の無意味な記号 慌てて消しつ
15
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美生子
紙風船打つ手優しき祖母の目は白く潤みて空を眺むる
14
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谷真澄
「切れが悪い」前立腺の修理はできぬという経年劣化致し方なし
3
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恣翁
鐘の音は 暮色の迫る高殿の影の奥にや 鎖されぬらむ
11
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ななかまど
昼前にクロネコの来てヒヨドリもひもじそうなる凍てる冬の日
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