備前 大輔のお気に入りの歌一覧
河のほとり
月清き西へや行かむ憂きことの数なき世には夢と消ゆとも
8
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パープル
野分過ぎ畑に名残の瓜破れ赤き皮膜の種の現わる
7
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詠み人知らず
まだ青く 小さき樫の実 雨に濡れ 身を寄せ合うを 見れば哀しも
4
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浅草大将
人なれば二つなき実を世にいつか結べ名なくて野に凍ゆとも
12
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紫苑
おぼろなる命いぶくか古ぼけたパピエ・コレから飛び立つ蝶に
10
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恣翁
子は街に出で稼げるを 案山子立て やむなく畑を見張らせむかし
17
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恣翁
人妻は 寝間着を開け 我が腕の付け根を 強く噛みにけるかな
17
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芳立
天がはる網はもらさずしろたへの湯気に霞める寧辺のさと
4
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日向猫
傳はらぬ眞ぞ通ふ血に染まる曼珠沙華こそ哀しき花なれ
22
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みやこうまし
塀越しに赤ゆらゆらと酔芙蓉顔をだしたり人恋うるがに
5
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恣翁
蚊遣り香 秋には烓かじ 哀蚊の 生き残さるる不憫の故に
21
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茂吉
寝て醒めて 潜りつづける螺旋上蝶が私か 私が蝶か
2
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もぉりもり
風葬が似合う男と旅にでる わたしの鳥は肩から啄む
9
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恣翁
荒れ果てし古都に 雀の鳴くばかり 崩れし築地 行く手阻めり
24
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詠み人知らず
臨終の舗道に蟬のたましいの五分の火花はぢゃりぢゃり散りぬ
5
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恣翁
休日の湯船浸かれば 流し場の隅に 黄昏漂へりけり
18
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出汁巻きいろ
みほとけはすべてのかほをさらけだしただわらいかほのみせにむけて
3
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デラモルテ
黒の畫家身罷りし日に殘されし最後の畫架に聖母佇む
3
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デラモルテ
七夜月心盡くしの打水に雨音遠し空梅雨の午後
3
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詠み人知らず
目元には夏の名残や青い影少しうつむく白百合の露
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