虹雲のお気に入りの歌一覧
悠々
真鶴の夜の岬に立ちて見し海泡洗う晶子のみだれ髪
19
もっと見る
山桃
存在の空間ひずみゆらめけば先ず匂い立つかなしみあれよ
3
もっと見る
悠々
彼岸にはおふくろ様が立っていておいでと来るなの手をふっている
22
もっと見る
薫智
辛いときそれは充電してる時バネも縮んでからまた伸びる
11
もっと見る
詠み人知らず
「ほっといてくれよ」の素振りをした後にこちらを見つめる僕に似た犬
9
もっと見る
falcon
春雨にそひて涙のふるさとはおもひぞ萌ゆる若草の徑
6
もっと見る
山桃
道の辺に草摘む媼幾人か幼なじみと言いて笑えり
12
もっと見る
紫苑
とらはれの白鳥のごと見はるかす丘の麓に辛夷群れをり
9
もっと見る
紫苑
凍て土を割り萌え出づる草のごとはつかに響け君が歌声
15
もっと見る
紫苑
己が手で透明に濾すかなしみは酸のごとくに胸を侵せり
7
もっと見る
紫苑
遠野原さまよう素足ふむ霜に伏す我もまた樹骸とならむ
5
もっと見る
falcon
うぐひすの鳴く音花咲く石舞台夢もむかしの春のふるさと
12
もっと見る
杏子
人生は 素晴らしいと 輝ける歌声喫茶のような青空
5
もっと見る
山桃
開発の平らかなるべく斜面断つ切崖の間の自動車道路
6
もっと見る
山桃
気がつけば踏み跡もなき薮の山はるか前ゆく鈴の音聞こゆ
10
もっと見る
詠み人知らず
いくつもの嘘をこぼさぬまま落ちる八重の椿の終演の音
8
もっと見る
悠々
陽をあびて土筆がすこし伸びた日の聲は明るし倅の電話
18
もっと見る
紫苑
永遠にひとも列車も来ぬごとくただ日差しあり無人の駅舎
16
もっと見る
紫苑
おのれより背高き子の手を曳ける父の白髪を風な乱しそ
8
もっと見る
紫苑
赤芽黐息づきてをりかぎろひに焔をあぐる結界のごと
8
もっと見る
[1]
<<
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
>>
[24]