コタローのお気に入りの歌一覧
舞
なにと無く妻の名を呼び律義にも「はい」と応える穏やかな夜
10
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舞
ひと片の枯れ葉に残る夏の日の光りの記憶葉脈の跡
11
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舞
神庭へ昇る光りの階しの秘跡のごとく立つ朝かな
10
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可不可
灼けた銃声もろとも陽は墜ちて 赤いサイレン群がり急ぐ
7
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白瀬
道脇にひっかけてある麦わら帽夏待ち切れず飛び出した朝
12
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灰色猫
一匹とまた一匹と拾つては壺に收むる空蝉の夏
19
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灰色猫
明日もなくアスファルトに転がってのたうちながら夜に鳴く蝉
24
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灰色猫
葉脈に水が流れてゆくように羽化する蝉や翡翠のごとく
18
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灰色猫
力なく転がる蝉とゴミ箱とそれを見ている立秋の木々
14
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灰色猫
この世には私だけしかもういない燃えゆく蝉の残響の中
14
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朔夜
喜んで貰えることが生きがいと心にも無いこと口にする夏
9
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朔夜
むせかえる梔子の香六条の御息所の黒髪に似て
9
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朔夜
きまぐれなゲリラ豪雨をしのぎきり青葉を透かす七月の空
11
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朔夜
祖母が手の耳たぶほどの白玉の白より白い食べ物は無く
2
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朔夜
振り向いて貰えるわけがないでしょう?それでも今日もいいね三つ四つ
7
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横井 信
八月の流星群を待ちわびて雲にかくれた静かな祈り
17
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横井 信
単線の夏の列車はまっすぐに一番星を目指して走る
14
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横井 信
暑かった夏の記憶をひもといて風に吹かれる夜のあぜ道
12
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横井 信
夕涼みしながら歩くあぜ道でいちばん星の遠いかがやき
15
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横井 信
日は暮れてそっと鳴き出す草むらの虫は呼んでる父母の声
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