コタローのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
色づけぬままに手折られイチョウの葉 秋の深みを奪うか野分
14
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滝川昌之
蹴散らされ戦後のような狭庭にも台風一過に咲く花のあり
16
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夢士
言うまいと思えど美酒に酔いしれて昔話に花咲か爺
15
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舞
アイヌなるやさし人らも石狩の夕日に願うやささやかな幸
5
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舞
畏れつつ胸に抱かれし乙女子も今寝乱れて吾れ蹴り出され
5
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舞
公園のベンチにひとり老人を風の音子らの声などすり抜けてゆく
5
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カモメとスミレ
夏はまだ過ぎぬものとぞ思ひしを夕空低く飛ぶ秋茜
2
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カモメとスミレ
天守より唐津の街を見渡せば蝉さんざめき海風の吹く
6
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可不可
まだ夏の言葉で囀りながら 互ひに背伸びし合ふ唇
7
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灰色猫
しのぶれど朝な夕なに通いしはあなたの香る枕の夢路
16
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詠み人知らず
菊の日に母偲びきて菊なます朝餉に供へ味をききたり
15
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詠み人知らず
草の香をまとゐて小犬驅けめぐる名殘の夏の夕風やさしい
15
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灰色猫
静かなるプールの底に横たわり水面に光る夏を見ていた
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KEN
秋風に 朱色黄金の 火の穗搖れ 身を焦がすかな 山陰の畔
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KEN
うたかたの 夕映えにこそ 冴ゆるらむ 野分洗ひし 空の虹色
14
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可不可
雨よりも風にビビった首都圏よ 図体だけデカい迷惑
6
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吉野 鮎
幼子の歩みに眞似ぶ一歩目の十五キログラム 儚げに重く
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灰色猫
神風の若者たちや戦死する最期の時まで母を慕いて
14
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灰色猫
心臓がマグマの音である事にどうして誰も気づかないんだ
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うすべに
ゆく夏の線香花火 夕闇に はかない夢のつづきを見せて
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