うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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波江究一
めざましと見上げしものか生き物のやうに擦れ合ふ少女の胸を
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波江究一
今さらに赤らめ合ふ頬初夜權を行使の圖ある遺跡を前に
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波江究一
炬燵にて觸れ合ふ指に居堪れず抱き寄せくつがへしたる茶こぼしよ
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るち
真っ黒に汚れた肺で吐き出した君の言葉は美しかった
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詠み人知らず
しぱしぱと瞬く電球目が痛いあとすこしだねわたしたちも
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音波
牛乳を半年振りに買いました 今日は命を飲む午後でした
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音波
帰っても帰らなくても夜だから雨戸の鍵は締め切ったまま
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音波
リロードは一日五回と決めてます 声は誰にも届かないから
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栞
向かい合うテーブルの下で会話する白のパンプス黒の革靴
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竹本未來
素晴らしき我が女子校の効能は 乙女マリアの除菌と殺菌
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みやた〜
つかまえて ぎゅっと しぼった きんいろの ゆうひ まぶしい らいむぎばたけ
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只野ハル
また今日も 無為に過ごしぬ また今日も 五体満足 貧しい心
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笑能子
まどろみて吾の叫びで目を覚ます残像懐古思慕淡々と
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只野ハル
冬枯れの 木立に懸かる 白檀弓 森へと誘う 標のように
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只野ハル
猫が飛ぶ たった独りのわたくしが恋文を書く 地図にない街
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只野ハル
結びの句破りて散らす この恋が成らざる如く 歌も成らずと
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只野ハル
繰り返す 職場と家と 親の家 三角形の中で俯く
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弦跳
浮世傘見上ぐ雲居に秘至秘至と 雪の凝れる音を聞くなり
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弦跳
頬でもつねってやろか いつまでもよそ見ばかりの このお馬鹿さんっ
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浅草大将
袖ぬらす恋の禊の涙川流れは果てじ身もすそまでも
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