うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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山本克夫
冬の女王の手先となって三月の街角に花冷えを売る行商人
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山本克夫
破壊？ 創造？ 大切に守られた赤いボタンの意味は知らない
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山本克夫
何日もかけてつくられたアリの巣をたった二十五センチの足が踏みにじる
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武谷有人
ささやかな抵抗なのですポケットに 突っ込んでいる「風の歌を聴け」
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伊織
かの街に残せし未練 喩ふればイコカ残高百二十円
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伊織
見捨て来し我がふるさとの名残とて右端に乗るエスカレーター
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九十九
あやまちて茶をこぼしたり茶の海にサークラインの月暈うつる
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螢子
メールにて別れを告げるそれだけで君の人生まるく治まる
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螢子
当事者は純粋な恋と想えども世間で見ればただの不倫かも
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螢子
その言葉社交辞令か本音なのか決めるのは貴方それとも私
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小春
外見では痛みや傷はわからないわかったつもりの愚かを知る
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小春
強がりが日に日にいたについてきてひとりよがりになっていた
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８月２４日生まれ
花冷えは冬と春とのかくれんぼ 早く見つけて鬼を代わって
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はづき生
亡くなつた祖母の使つてゐた鍋で今お汁粉を作つてゐます
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詠み人知らず
勇気いっぱいの波紋がやっぱり逃げかくれする小春日和
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詠み人知らず
我慢できなかった焼け跡をあの月はいつ見つけるのでしょうか
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田中ましろ
文末の「笑」のせいでまた僕は貴女を諦められない
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笑能子
冷や飯を半殺しにする日長かな春まだ遠く茶を淹れて喰う
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向日葵
「わかるよ」と 共感してくれる人ありて拍手の数に 励まされてる
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向日葵
大切な人と紡いだ時間さえ 打ち消す 電話越しの彼の声
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