うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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聴雨
夜咄のへやに灯りは供されて足元の灯にいざなはれゆく
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聴雨
未晒しの障子を染むる西日影椀供さるる所作やはらかき
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聴雨
暮れなづむ床間に闇のおとづれて行灯に灯を供す指さき
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千映
雲の中羽根を広げて気持ちよく鳥になれたの機上の時間
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つちだゆういち
チャオちゅーる頂くまでは罷らない抱っこをすり抜け壁で爪とぎ
12
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夢士
見え隠れ傘をかぶりて雲の影窓辺に立ちて眺む満月
20
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横井 信
あるがまま蛙は歌うそれぞれの音色に揺れる雲多き朝
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藍子
過ぎて行く季節の速さに残された我だけぽつんと置き去りになる
16
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秋日好
鼻の奥潮風沁みる初夏日黙し夫と波を見ている
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秋日好
咲き初めのいとしき薔薇の花びらの開きゆくさま花瓶で眺める
17
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滝川昌之
河原では雨期の合図と夏草が湿り気を得た風に頷く
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藍子
麦畑緑眩しきこの季節吹く風優し初夏の到来
11
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石川順一
ゼラニウム真っ赤な花穂が幾本もピンクのそれを圧倒して居る
11
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コタロー
きびきびと動く雀ら樹を掴みチュンチュン鳴ゐてすぐに翔び立つ
1
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コタロー
花瓣の奧より蕊の伸びたるは紫香る躑躅なりけり
2
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コタロー
控へめな薄紫の紫陽花が雨に濡れてるリトマス試驗紙
3
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び わ
雑草を摘み取る仕事忙しくどちらが勝つか腰をかばいつ
5
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聴雨
草取りの手を止め見れば悠々と夢まぼろしか羚羊とほる
6
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聴雨
むら雨のかがよふ玉や紅の花つたふ涙のゆくへも知らず
8
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朔夜
何もかも疑っている六月は藍色ばかり初夏のおぼろ夜
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