うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
稻荷神 祀りし鳥居が雨光り 夕闇に立つ 逢魔の陰魅せ
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詠み人知らず
潤いの雨が 轟く鉄道の汽笛が森へ 響き震わせ
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可不可
リストカット 人は躊躇ふ でも嵐は 町ひとつ道づれ 溢れる
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石川順一
白百合は北を向いたり西を向く躑躅の木が邪魔体を縮める
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石川順一
四回もシャワーが続き五回目は湯ぶねに湯を張る過去の習慣
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横井 信
道端の花に優しく雨は降り虚空を探る朝顔の蔓
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千映
降りそうで降らない空に痺れきれ水掛けをする花育て人
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滝川昌之
支柱より先には行けぬ朝顔の蔓の無念が虚空を探す
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秋日好
今まさに巣立ちしたひな窓枠に蹲っては母鳥を待つ
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あゆか
日に焼けた兄の大きなカンカン帽自由研究クワガタにする
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バロンマン
旅人にはよそ行きの顔四万十は氾濫の爪水底に隠す
11
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バロンマン
瀬戸内の海は優し自転車の背を風が押すしまなみ海道
12
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恣翁
氷原を 血で満たすがに彩りて 妖しきまでに 落暉明けし
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び わ
雑草がぐんぐん増えて挑みくる負けるものかと腰をひきしめ
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石川順一
イチジクはまだ青い實で柿もさうアガパンサスの咲いて居る庭
21
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ＫＥＮ
いかづちの遠音響けば薊野に降り立つ鳶も雨を待つかな
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千映
風鈴の音の涼やかさそれさえも物悲しいとこころが叫ぶ
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吉野 鮎
たどたどと蟬鳴き初める文月朔あかときの風ゆらす風鈴
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ＫＥＮ
さまよへば野もせの色のとりどりに唐人傳ふ花の神笑む
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石川順一
藤の木は何回も咲く藤の実ももう出来て居る大きく垂れて
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