うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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田中ましろ
東京でいちばん多い笑顔って 営業スマイルなんだよ 母さん
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のびのび
そういえばこないだ誰と一緒だったの忘れた頃にさらりと問う妻
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紅団扇
久々に 電話をすれば どなた様 慎重なのか ボケたのか
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卯月
これ以上絶望するのはいやなので最初に全部あきらめておく
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葉桜
父に母 祖父祖母弟犬みんな ずっと笑ってて 笑っていてね
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凍
帰省して なんにもないね とつぶやいた ずいぶん他人ごとだな 姉よ
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のびのび
お疲れ と メモ添えられたおむすびに残るぬくみに労われる夜
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田中ましろ
手のひらの小さな画面が東京を支配しているようです 母さん
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田中ましろ
マンションは人を隙間なく詰め込んだ段ボール箱なんだよ 母さん
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田中ましろ
東京の空では北斗七星が北斗六星なんです 母さん
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詠み人知らず
我が子逹 大事な君らの 成長が 嬉し嬉しき 笑顏零れる
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凍
リビングで談笑している父と母 息を殺して脱衣所にいる
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月光
リンゴだよ 皮を剥いて あるからね お熱が早く 下がるといいね
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のびのび
初めてのような顔して ふぅん へぇ ほぉ七十五歳の姑ちゃんのため
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ふみまろ
一人分だけひだまりが落ちている祖母が愛した庭の冬ざれ
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日向めぐみ
嘘つきは泥棒になるとまっすぐに私を見てくる小さき従兄弟
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日向めぐみ
父の皿毎年減りゆく寿司屋にてそんな背中に寄り添う母
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紅団扇
釣鐘草 ぶっきらぼうに 差し出され 五十年を 短くおもう
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仁 呼
鬼祓い 面を外せば そこかしこ 笑ひ聲する 立春大吉
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御崎 耕
またきてな祖母のつぶやき親の背が 泣くからぼくはうしろあるきで
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