うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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杏子
孫産まれ 瞬きひとつの速さにて春は凛々しい 未満児トマト組
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ふきのとう
二つ目のチャイルドシート買い求め生まれ来る子に思いはせるとき
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さる
ぼんぼりに照らされ二人並ぶなり孫とわれとが戯れあおぶ
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芳立
パン一枚コーヒー一杯そのすきに盛りの猫にスリッパかくさる
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卯月
雛人形片付けなくば嫁入らぬ 夫のたまふ初節句かな
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詠人不知
雛飾る君の声のみ今もまだ たちまちの空 はや二十載
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薫智
雪の白その白色に両親の白髪増えたとしみじみ思う
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螢子
下駄箱に石の雛の並びをり三十余年節句を見つめ
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くじら
アルバムの幼いわたし赤い頬いかに愛され生まれてきたか
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只野ハル
月ヶ瀬梅林まだ三分咲きダム湖の岸辺車で親と行く
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紫苑
要るときに居りゃいいのだと夫のいふ猫は何時でも居てくれといふ
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山桃
諍いの果てなる夜のカップメン侘びしきもので腹のふくるる
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トーヤ
安価だし安易な思いつきだけどおいしいものはおいしいのです
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由良
「今夜の月には虹が出てるから明日は雨だ」とつぶやく夫
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詠み人知らず
ひな壇に飾る桃の花 自転車の籠いっぱいの我が娘への愛
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詠み人知らず
足枷があると思ってた 本当はずっと自由で飛び立ててたのに
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神谷あを
気のぬけたチョコひと摘まみ愛はまだ待機電力さながら灯る
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氷吹郎女＠停止中
春めいた陽の射す床に寝転んで玄関マットになれそうな犬
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詠み人知らず
齧ってた林檎はとっくに腐ってた もうすぐ一緒に腹痛でせう
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神谷あを
突発性失語症の吾に問う妻は裁きを下す人のごと
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