うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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氷魚
錆び付いて腐りかけた欄干にもたれかかる父の背は丸い
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たんぽぽすずめ。
そこはかと匂うカレーを路地裏で味わい遠き母へと帰る
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リンダ
ちりちりと闇夜に響く首のすず瞳孔広げ猫が見つめる
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浅草大将
幾度か越えし山河果てしなくそのさきはひも未だ見えざり
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武谷有人
病院で管に繋がれた父さんがユーチューブを見て笑っています
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詠み人知らず
朝のゑさ與へる龜が首あげて元氣ですかと問ひかけてくる
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詠み人知らず
殘りいしひと葉が見上ぐるときに散り父の最期を思ひてゐたり
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劇団☆MMP
手伝いはなるべくしたくないけれどイチゴをお皿に盛るのはまかせて！
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詠み人知らず
砂濱に肩を寄せあい貝拾ふ祖父が笑へば孫も笑へり
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詠み人知らず
亡き母のああ紅梅やと叫びしき姿が今も腦裡にやきつく
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笠原宏美
叱られて家を出た後ふと気づく私には帰る家があると
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ＣＢ’ｓ
七十を越えた親父の髪洗う白の数だけ苦労かけたね
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捨丸
だらしなく心の弱い姉だけど 「おとうと」を見て少し赦した
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さる
病床の吾妻見舞ひて微笑みを言の葉にかへ力づけたり
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薫智
あかぎれた指先を見て母想う今まで家事をありがとうです
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杏子
保育園 祖父母の草取り あると聞き研いだ鎌もて めかして 張り切る
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向日葵
とりあえずお前が二十歳になる迄は。嫁行く迄は、孫見る迄は。
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武谷有人
ぐるぐると回るレンジを覗き込むいつもわたしは鍵っ子でした
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リンダ
デコポンをみかんと呼ぶには高すぎて二人で分ける高齢の父母
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悠々
吾妹子は居るかいないかひっそりと影のごとくに我があとにつく
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