うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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佐藤晴
両親の恋で生まれた僕も今、恋をしている つながっている
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詠み人知らず
二十年前から同じことを言う「あと二年生きるかわからん」
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詠み人知らず
伯父上の買った高級補聴器よ我も聞きたし心の声を
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詠み人知らず
四捨五入すれば還暦なる人に「小遣い」やりて母となる祖母
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詠み人知らず
「眼に入れて痛くないよ」と言った眼で「あんた誰だ」と祖母ちゃんはいう
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芳立
日曜のフローリングを這ふ蜘蛛にまたたきもせぬ女豹のいとこ
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芳立
毛づくろふ棚のうへより見わたせば春つつがなく八紘一宇
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芳立
日の本にむかしもはやるいわし缶ひとくちだけで君は見かへす
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芳立
ひむがしのおぼろ月夜に酔ひながら君もお腹がすいてきたかニャ
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芳立
玄関に女王陛下みづからのお出むかへとは畏れ多いニャ
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詠み人知らず
思うまま動かない手をさすりつつ「また来るからね」としばしの別れ
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詠み人知らず
「ちょっとだけ」ドーナツ、小豆、饅頭もねだる姿が愛しき祖母よ
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詠み人知らず
色白の顔が似てると言われおりまじまじと見る寝たきりの祖母を
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詠み人知らず
老い老いてさらに老いたる寝たきりでどこを見てるのその澄んだ瞳で
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詠み人知らず
老い老いて初めて気づく若かった祖母の姿は我幼き頃の
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かぐら
ケンタッキーフライドチキンと寛和月少し都をながめて夜星
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かぐら
儘ひとへ水月やさし広がりて体育談義に花は咲くなり
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詠み人知らず
バス待ちの列が伸びゆく最終便 みんな小さなしあわせ持って
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いちにのパッパ
夏山に心踊らす老父とのＴＥＬに踊れぬわが心かな
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只野ハル
苦しみも憎しみさえも与えられた命と共に生きると知る日
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