うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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緋色
薪爆ぜてあくびを結ぶ大叔母の頬の紅舐め盛る暖炉は
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コーラ
「好きな人できたよ」って言ったらばぁちゃんトンボの柄の手ぬぐいくれた
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詠み人知らず
真夏日を独りで過ごす今日もまたごろ寝の友は麦茶一杯
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工藤吉生
このオレの入浴シーンを謎として見る猫アリス牝７ヶ月
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虫
牛乳をねだって母を見上げる子 いつかは母が見上げるのかな
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リンダ
幸せの定義さがしてたどりつく白きご飯と温かい汁
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虫
「胃の中で芽が出てきたらどうしよう」顔を曇らす我が子にほほえむ
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詠み人知らず
思ひ出の残し方なら子は絵画夫は写真我は短歌なり
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詠み人知らず
「まだいける」臭う御飯を捨てさせず 子供の不義理 嘆く老人
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詠み人知らず
嗅いでみて口に含めば分かります このお握りは腐っています
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五穀米
終戦の日はまたマリアの日でもあり父母残りていまわれがいる
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桜園
立秋は父の命日お父さん今日はずっと貴方を思ふよ
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詠み人知らず
僕の猫呼べばついっと居なくなる 分かったこちらが飼われてたんだ
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只野ハル
手料理とトイレ忘れし母なれど繕い物はその手忘れず
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只野ハル
書き写す位牌の裏の俗名も白内障の父に代わりて
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五穀米
日に一度母は乙女に変わりたるあまりに長き湯浴みの時間
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遠井 海
ちんちんだちんちんちんちんちんちんなきおうちにちんちんきたよちんちん
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詠み人知らず
パイナップル ザクッと縦割り 思い出の 疲れ癒やした 万博の夏
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桜園
蝉時雨お経すみわたる菩提寺に亡父の法要無事に終えたり
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詠み人知らず
風立ちて手許離れたハンカチに 家族への愛 手放さぬよう
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