うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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夕夏
かたくりのめがきょねんからこぞっていでるたがえずにだんとうのあと
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松本直哉
しづかなるしろき炎のたつみればもくれんのはな咲きいでにけり
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青き銀椀
明け方の生駒山系霞むほど景色の残る心なりけり
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内藤芽亞
生きている証を神に知らせたい夜空にライトの灯りを向ける
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夢士
山里の朝霧深く春来たり蓬つみゆき香る草餅
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うすべに
梅の香にめぐる季節の糸たぐる まんさくの咲くふるさとの山
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内藤芽亞
青空は生きていますよあの雲はため息 あっちの陽は心臓だ
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松本直哉
かたかりし冬の結ぼれほどきつつ鳴くややよひのうぐひすの声
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青き銀椀
町なかのいくたび見ても花水木蕾のままにじつとしてゐる
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みっさん
春の日を夢見て植ゑしチューリップ彌生の空に蕾伸びゆく
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び わ
鶯が枯れ木の影で呼びかけるホーケキョケキョと春の彩
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うすべに
ふきのとう刻む母の背湯気かすむ 春の香りの立ちのぼる宵
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灰色猫
とんとんと割烹姿の包丁の音色のような目覚まし時計
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び わ
庭の木瓜雨に寒さにじっと耐え地にしがみつき空を仰いで
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うすべに
山里の梅の畑にふきのとう 帰らぬ春の祖母の味噌汁
7
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夢士
沈丁の香る弥生の散歩路戻らず進む公園通り
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灰色猫
少女らのひとつひとつの手のひらに桜を描き足す老易者
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夕夏
くにどうししばらくさけよぴんぽんだまのようなころなのやりとりは
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春一期
木蓮の赤紫が穩やかに我の心へ春を運びし
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千映
今冬に見た茜空の数多くゆくりとロマンの世界愉しむ
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