うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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浅草大将
ガラス割れ床に転がる写真立てに親子笑まへり家は廃れて
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大河千紋
訴訟さえ辞さぬの構え 玄関に三つ指つゐて睨む三毛ねこ
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詠み人知らず
あの頃の話をすると涙ぐむかつての祖母は少女で教師で
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詠み人知らず
漁船降り久しぶりだと言う背中重圧降ろし愛し子を負う
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わこ
君の花はらりはらりと風吹雪今宵月夜に我春を売らん
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詠み人知らず
リウマチで介助とリハビリ必要な祖母の短歌は施設の壁に
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詠み人知らず
食事より多い薬の山ありて「これが仕事」と懸命に食む祖母
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静月
暗闇に滲んだ母のふと小さくひそめた眉間を見つめていた夜
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恣翁
梔子の咲ける中庭 鶏の鳴き 嫁笠を手に姑を追ふ
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葛山葛粉
近所には「花嫁修業」と話してる母と花嫁未満の娘
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詠み人知らず
登り坂を車椅子押す姉があり 会うたび痩せて母と重なる
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本間紫織
気が付けば我もひとつのふるさととなりし日母の背中を撫でる
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みやこうまし
柔らかき食べ物呉れし父の日の娘のギフトに優しさ籠もる
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かぐら
星くずにみとれてきみはいないころロシアの兵隊一人かいたの
1
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詠み人知らず
未明から仕事に出掛ける父の背に ありがとうって心で言った
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芳立
かみしむる味の苦きはちちのみの父のみの知る涙なりけり
9
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みやこうまし
血脈に係わるや否や父の日の意義作れないよるべ無き者
7
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只野ハル
ボタン付け僕糸通し母が縫い父が糸切る土曜日の午後
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詠み人知らず
痛さ越え白く綺麗な死に化粧 あなたと今度トランプしたい
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あかつき
「はい、お駄賃」しわしわの手からこぼれ落つ 嗚呼、懐かしきキャラメルの味
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