うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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ふきのとう
どんぐりを宝のように握りしめそっと開ける手のひらふたつ
18
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さっきー
遅くまで父に押されて補助卒業暮れに泥んだ幼き私
1
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南 骸骨
日曜日出勤してゆく母の背に腿が張るまでペダルを踏んだ
2
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想野
延命のための手術はしませんと父に引導渡した我は
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詠み人知らず
子の為に泣くしかできぬ親を見て明日の夕日を背負う覚悟す
2
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只野ハル
病院の父ショートステイの母留守宅には僕少しの間
3
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真如
白寿まで 寄り添ひ生きなむ 穏やかに ゆびきり橋の ゆびきりげんまん
3
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真如
杏の実 うからと食みし 郷の家 心に辿り 団地もとほる
4
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真如
うれ高く 杏花咲く 遠き日の 笑まひあふるる 故郷の家
4
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詠み人知らず
日なたにて胎児のように丸まったこの子の温もりわたしを救う
6
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希
とりどりのコスモスになり揺れること許されている母の庭では
6
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赤石仙人
白石を譲らぬ祖父の逸話あり置き石をせぬ父の姿あり
3
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詠み人知らず
肉と血の盛り上がりたる吾が脚を 萎えたる父母に分け与えたい
12
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桜園
秋祭り出車にお神輿出店見て子にかへるごと夫はしやぎゐる
14
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赤石仙人
石舞臺けふは娘の誕生日寫眞をつけてメールを送らむ
2
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詠み人知らず
君がいて君によく似た子等がいて 其処にはいない俺は誰だろ？
9
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芳立
おぼえては憎むにあかぬ父摂りし滋養剤けふわれも買ひきつ
7
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まがね
痛みより眠気が勝る数十分寝息聞こえて一息もらう
3
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紫草
舞い降りた天使が鬼に化けたのはきっと二人がやらかしたこと
10
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舞
地上へと最後に降りた天使かと思えた妻が今じゃ鬼嫁
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