うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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山本克夫
ふつう三分で終わることに三十分かける丁寧に微笑みながら
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山本克夫
その角の美容室の先を右に曲がると去年たしかに夏だった
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只野ハル
洗ってる肩のあたりに浮かんでる小さなふたつのシャボン玉
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紫苑
迷彩のパンツにスカルのアクセサリー その老人の鼻梁は高く
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リンダ
黒傘と黒手袋に覆われて拒否の隙間に白い二の腕
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赤橙黄緑
朽ち果てる。住む人も居ぬその家に黙祷捧ぐ、軒下の風鈴
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赤橙黄緑
あの日から指折り数えてきたことをやめてしまって幾年だろう
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じゆん
このＧはガーターのＧ １本のピンも倒せず ガッカリのＧ
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赤橙黄緑
善きに計らえ男ども ってキャラじゃないから「歌詞か」と笑って
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四季野 遊
新緑の香りはいかが父上の嫌がる右手触れて涙す
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四季野 遊
新緑の光も知らぬ病室で妻の死忘れた父が母呼ぶ
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文月郁葉
まっすぐに歩けないんだ いつまでも螺旋を描いてここに戻るよ
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虫武一俊
まざまざと大統領は吾の目に脳漿をみなぶちまけてをり
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栞
雨音で目覚める日曜 なにひとつ予定がないことゆるされた気になる
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ほたる
ピアノ曲我にやさしく被さって 鎮痛剤のような快感
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ほたる
同じ場所回り続けて悲しくて 泣いてもいいよ週末くらい
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詠み人知らず
かさかさの蝉の遺体が熱を帯び眠れぬ夜に効く薬となる
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下地杏
この赤はあなたの目にも赤なのかわからないまま議論している
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詠み人知らず
滅びゆく日を完成と呼ぶことにして存在す砂像の美学
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只野ハル
我が胸を抱き見つめる夕焼けに少年のよう涙の流る
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