うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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車男
顔火照りストレッチャーに臥す我に自動ドアより心地よき風
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竹本未來
いろをつけたばかりの蒼穹から滴り落ちるハワイアンブルーかき氷へ
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栞
部屋を出ず電話もメールもない今日は幽霊みたいに透けそうになる
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山本克夫
真実を記す本を手に取る図書館の貸し出しカードは作れなかった
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山本克夫
活字からのがれるようにめをとじる図書館の午後は妙にけだるい
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山本克夫
沢山の犠牲を強いて奪取する荒れ果てた丘の上に建てる図書館
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笑能子
ざわざわと夜のしじまに波が立つ大波小波飲まれぬ様に
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音波
眠れない季節があると知っている君を無口にする雨が降る
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８月２４日生まれ
覚えてるはずがないよと決め付けて 気付かぬ振りをしてすれ違う
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只野ハル
落ちてゆくスローモーションの爆弾 恐怖の時間引き伸ばしつつ
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只野ハル
天罰が下るぞという者知るや 天罰下すは神のみなるを
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只野ハル
三秒を 超えても人目 なかりせヴぁ 自分よけれヴぁ いいんじゃないの
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只野ハル
色褪せた 写真の少女の 夢を見た 薄紅の頬 あの日のままに
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只野ハル
集めたる おきにの歌の 中にある 詠み人知らず 今宵気が付く
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ほたる
遠い日の 夢をみた夜 わたくしは 写真の中の 動かぬ少女
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ほとり
毎日はまっすぐ続く デジタルのやさしささえも手がかりにして
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文月郁葉
思い出は人から人へ綴られて私もやがて誰かの中へ
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ぷよよん
寒空にふくらむすずめの羽根のなか 春の童がかくれんぼして
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ほとり
今はまだ書きあげていない小説の終わりをどこか予感している
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白亜
限られた言葉に託す 我がこころ 歌を詠めるは ささやかだが 幸
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