うたの一覧
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夜老猫
手に平に乗り切らぬほどの 白い粒 もう目が 覚めなければいいのに
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ゆら
陽の当たる場所に寝そべる猫に吹く風秋涼しい私の心
2
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只野ハル
下書きに 歌を書き留め 出さぬまま 積もり重なる 投ずるはいつ
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笑能子
鬼芥子のただ咲くばかり散るばかり我関せずとただスックリと
2
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染乃
髪を切る 鏡の中に違う自分 私が私であるということ
4
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只野ハル
あてもなくウェブを彷徨う うたのわを開けぬ日々が 鬱々と過ぎ
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武谷有人
なんとなく辛くなったら公園で すべり台の上からヒコーキを飛ばす
3
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武谷有人
手のひらであらゆることを知る男 たまに自分の足を忘れる
3
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じゆん
次々とやってくる敵バッタバタ倒して進め正義の味方
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詠み人知らず
でも僕はちっぽけなハグルマで在りたいのです この星の
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栞
十七の春に憧れた先生の歳を超えた日 想い出が揺れる
2
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詠み人知らず
きさらぎに花の衣を進ぜんと雨糸で織る芽柳のきぬ
3
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詠み人知らず
正当の言い訳はきれい諸歯にはそれとわからぬ薄衣着せて
1
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詠み人知らず
はらはらと花のかけらもぬばたまの夜に降りこす手枕の夢
1
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芯平
世の中の言葉をすべて手に入れろ 愛という字で挫折しました
7
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只野ハル
生きているのが不思議なくらい不確な感じだよ うまくいかない
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凍
土手沿いに ぽつりとおわす 道祖神 ふたつ並んで 雨に打たれる
2
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薫風
年寄りの 頭の中身 パンに似てカチカチだったり カビてたり
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宇津つよし
教えてよ神様消費期限タグ躰のどこかについているはず
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笑能子
蟷螂の斧にも似たる心地なれただ淡々と書だけを眺め
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