うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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水煙
まちごとにゴミ吹き溜まる陰があり 我吐く煙目に沁みる場所
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さる
街路樹の躑躅剪定朝早くチェーンソーの音耳障りなり
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詠み人知らず
よめさんは まだかといわれ ぎゅうどんをだまりてくはむ びるかぜぬける
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まき
背中の星たった一個が足りなくて飛べぬテントウ虫の目に写る空
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庭鳥
やすらかにまどろむ夜の帳降り麗しの夢手繰り微笑む
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由良
モネの描く睡蓮のように瑞々しい感性を探す水色の空
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由良
うたを詠む 言の葉が永遠になると書くただ誠実に向き合うしかなくて
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高橋翁
一言も 話さないでも つぶやける ウェブの世界は おもしろきかな
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ムラサキセロリ
右足を前に出す意味わからないまま駆け抜けるモラトリアム
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浅草大将
相老の果ては死別を待つ前に万事休すと我は知らぬか
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のびのび
絶対に脱ぎたくないから野球拳 手始め親指に当てる除光液
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やすむ
スランプと恨みと罠と諦念はマヨネーズかけて食ったよ！安心！
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のびのび
あれもこれも知ってるであろう腰もとで白エプロンの蝶結び揺れる
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佐々一竹
雑踏の彼方流るる発車ベルその行き先は何処なのだろう
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笑能子
街包むただどんよりの蒸した気を混ぜるばかりのその人の群れ
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竹本未來
解き放て箱庭の青い小鳥をもう閉じ込めてなどいられない
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銀ねず
駅前の自転車ぜんぶ倒れてるくらい他人事。あ、いや失恋。
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竹本未來
あの時は知らなかったのモノクロの夢をみるひともいるってこと。
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浅草大将
音に聞く阿波の鳴門は目にも見で先づ口にする法の尊き
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竹本未來
夏草に埋もれた廃線辿れば昭和五十五年夏に着く
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