うたの一覧
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山本克夫
握力のない水中にいてはしっかりと掴んだつもりがすり抜ける
1
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紫苑
白と黒 マーブル模様のわたくしに今日はどこから刃を入れようか
2
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佐々一竹
すべて夢きのうの蝕も君の掌の上で踊った妖精たちも
6
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詠み人知らず
「おぢいちやん」と寢言に父に呼びかくる独り身の妹のやさしき声音
3
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佐々一竹
池に棲む鯉には鯉の掟あり大なることは優れたること
4
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やすむ
天窓の雨音烈しクーラーの室外機烈し猛烈に夜
2
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ととぅ
ラブホテルの窓の灯りに胸中で 盛り上がる俺 アホやなぁ俺
4
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やすむ
排ガスとハイタッチして夏の空ついて来た鯉とここで別れて
2
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やすむ
無情とかああ非道とか盾にして気にせず行くぜ!舞浜の国
0
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ほたる
猫カフェの猫の孤独を見つめれば猫より小さきわたしの存在
3
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竹本未來
落ち着かぬ気持ち慰める他には曲線撫でる意味なんてなく
11
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竹本未來
ちっぽけな雨粒の僕ダイブするプリズム掠めするり抜けるよ
6
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さまよいくらげ
わたしなどもったいないと言う人にとんでもないと言いかけて止む
1
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螢子
最終便いつものように旋回す異常な音に思わず見上げる
3
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浅草大将
外つ国のあまねきのりの羅典書渦の文目のあやに妖しき
3
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天野
迷うのも無理ないよなぁ誰ひとり地図など持っていないのだから
2
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紫苑
ひと肌に刺青を施せる若者は猛き職人の眼をしている
2
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詠み人知らず
ため息をふかくつくのはその後に胸一杯に息を吸うため
13
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リンダ
ヌーブラの形くっきりキャミの娘の透明バッグに弁当と箸
8
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只野ハル
辞めさせられるほど不人気ではないコラムニストのように詠み継ぐ
6
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