うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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佐々一竹
気化熱は我が体温を下げにけり夕暮れ時の行水の妙
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リンダ
ぶつけあう身体か声か曖昧な輪郭だけが前に広がる
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リンダ
年下のオトコが怒る日曜日 黙る背中に熱が伝わる
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リンダ
淋しさが溜まってしまう鎖骨なか見えない鳥がついばんでいる
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詠み人知らず
もっともっと身軽になると楽だろうと十箱の本処分する夏
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詠み人知らず
本屋には行かぬと決めて目の前の本に集中することにする
3
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只野ハル
樹脂には熱可塑性と熱硬化性があり特性は逆である
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只野ハル
変愛は誰も一度は通る路次は正しく失恋してね
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只野ハル
親のペースの九日を元のリズムに戻す朝「気まクラ」を聴く
1
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紫苑
なみださえ出ぬほどこころしずむ夜はくずおれるゆえひととは逢わぬ
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うにうに
久々に訪れているふるさとの間違い探しほどの変貌
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ムラサキセロリ
変わらない変わらないって言うきみの洗練されたイントネーション
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さる
歩む道 百日紅咲く 物言はず 夏の陽照らし 汗流すわれ
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銀ねず
人ひとり殺せさうなる顔をして歩くな 女子は笑みこそ凶器
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庭鳥
血液の如し流れぞ丸の内お盆が去りて車がかえる
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赤橙黄緑
真っ直ぐな飛行機雲がふっくらな入道雲を突き抜けてゆき
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山本克夫
夏草のパイプオルガン大人びた少女の脇を抜けてゆく風
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山本克夫
熱帯夜爆破指令 ぼくら邪悪な夢にうなされて午前二時
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山本克夫
八月の向日葵は嘘つきました太陽と友達であるかのような
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詠み人知らず
二本目のボンベイ・サファイア透き通る青は私の脊髄のいろ
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