うたの一覧
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竹本未來
とびはねる靜寂といふ猫從へ普通裝ひ街へでかける
10
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竹本未來
独特な言葉遣いを隠しつつ普通のひとの波に紛れる
11
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虫武一俊
たぶんまだなんとかなるさずぶぬれの子犬を不良が拾ってたから
16
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紫苑
きれいさびの歌は詠めねどこころをもあらわにできずただ立ち竦む
4
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紫苑
繙ける古き聖書に色褪せしJesus Christ Loves Youの文字
4
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詠み人知らず
ただちょっと何かに祝福して欲しい 夏の夜に振る プチ・スノウドーム
4
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ほたる
夜の闇がわたしにもたらす悲しみを 上手く言葉にできず戸惑う
3
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やすむ
はからめのうにうにのびるそのさきにあなたがいたらちょうどいいのに
2
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只野ハル
読み返し力作と思える歌ほどずれているのか反響がない
26
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只野ハル
カーラジオから「雪の降る街を」身罷れし歌い手の声音染みる
2
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只野ハル
少し残った長薯をおろすか刻むか皮を剥きつつしばしの思案
3
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只野ハル
キッチンで立ち食い蕎麦しながら炒め物だってお腹ペコペコだ
1
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赤橙黄緑
青空と爽やかな風に踊るのは物干し竿のかえるのTシャツ
1
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銀
缺落し崩潰してく運命のなんていとしき遺傳子の意思
3
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うにうに
引っ越しのたびに処分を免れた「のりものずかん」の一巻がない
23
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はづき生
ゆるびたるストツキングのやうな皮脱ぎてくちなは肌を滑りぬ
5
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詠み人知らず
ひとりではないよ綿毛は風に乗りただいまただいまこだまみたいに
4
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mmm
間違いは 認めてしまえ 無茶しても 目隠しでほら もう元通り
2
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mmm
八月が 日々駆け足で 降ってくる 減るのはいつも ほんとのことだけ
1
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岡本雅哉
推敲でタイムトラベル 歪みつつ止まりつづける周囲の時間
3
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