うたの一覧
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赤橙黄緑
打ち水をしながらひとり夕涼み日に日に育つヘチマを眺め
4
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歌会第二会場跡地
夏の夜は恋にぞ燃ゆるちが崎の熱きを癒す潮風もなし
13
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赤橙黄緑
陸橋を渡る列車の窓の下水遊びする麦わら帽子
3
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赤橙黄緑
海からの風を感じて見る花火夜空から降る大輪の雫
4
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赤橙黄緑
ハンドルを回し削る音だけで涼しくなれたかき氷屋さん
4
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文月郁葉
お祭りの余韻を引きずり今夜またみんなの夢を見るんだろうな
10
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じゆん
ひぐらしにそそのかされて昼寝する そのひぐらしも悪くはないな
13
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リンダ
反射するミラーに溶け込む眉間しわセンターラインを越えゆく夏日
1
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紫苑
頬をうつ雨運び来る夏あらし我が裡に棲むけだものを殺せ
6
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リンダ
幼子を抱っこするようにデイバッグ抱えて眠る駅の片隅
8
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リンダ
薄曇りかげるベンチに老人のうなづく背なを野良が見つめる
4
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リンダ
朝顏のツルが希望を求めてる掴むあてなく左右に揺れる
12
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銀
褪せようと座布団に移るぬくもりはいまも同じか 蜩の余韻
2
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ほたる
はつなつの 掴みどころのない不安 雨の降る朝蝶々は何処に
4
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銀
しあわせを 掻き乱すまま蝉時雨探してくれるうちに消えたい
7
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栞
全てから解放されたい願望を抱えつつ詠む孤独の歌を
4
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銀
たくましき十五になりし背は染まり追い越す日など きっともうすぐ
5
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紫苑
付き添いて花見せし老人の来し方に山谷の天使ともに涙す
6
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銀
果てしない宿題抱え生きているきみぼくあの人口笛を吹け
3
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銀
道はただひとつではない立ち止まる季節にはまた会えるのだろう
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