うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
田をわたる風みどりなり退職を決めかね歩くゆふべの道に
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詠み人知らず
天界はすでに夏らし梅雨雲のはざまに入道雲のみえをり
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うにうに
天敵の居ない小島に移り住み藪蚊の群に腕を差し出す
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うにうに
ほよほよとか細い声で鳴く手乗りお日様に愚痴を焼いて頂く
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佐々一竹
鍵穴の奥を覗けばこんこんとシュレーディンガーの猫が眠りぬ
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詠み人知らず
ドアに鍵付けたのは私 外すのもきっと私の役目なのでしょう
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詠み人知らず
水晶に未来を映し出せるのに何故暗い顔する占い師
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七
溶け落ちるチョコを待つのはもう飽きた これから私がひきよせるんだ
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まき
誰にでも理解されたいわけじゃないだけど誰かに理解ってほしい
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詠み人知らず
この道は非現実へとつづくみち高速道路のゲートをくぐる
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山本克夫
細胞がひとつずつ欠けてゆくとき悲しみも欠けてゆくのでしょうか
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山本克夫
黒く深い深海のなかに漂う都市の隙間の水棲の生き物となる
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山本克夫
激情に駆られ振り下ろす物が世界を壊す 大根おろし器でよかった
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まき
歌だけを詠んで生きよう 食事なら笑って石をパンに変えよう
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さる
万智さんの サラダ記念日 けふ迎へ 二十余年の 昔をおもふ
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詠み人知らず
ハナアブは花ばかり見てすぐそばのあたしのことなど気にもとめない
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七
花のいろは 手折らるために あるぞかし 打ち捨たれなば ひとり犬死ぬ
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詠み人知らず
ウィルスや菌をおそれるわけじゃなくヒトが怖くてマスクをつける
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まき
その犬の代わりにあたしを乗せなさい帰る手段を持たぬロケット
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まき
七夕に笹を奪られたパンダらの反人間的決起集会
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