うたの一覧
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由良
工場のすぐ西側の海が言う大人にはないんだね夏休み
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詠み人知らず
かなしみの穂先にまいたやさしさがとけてながれてまた突き刺さる
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ペルソナス
帰り往く、踏み跡すでに、消え果てて、思い起こせよ、いにしえの道
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佐々一竹
提灯が微かな風に揺れている祭の朝を待ち焦がれつつ
2
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さる
啼かぬなら啼かせてみせるといふ人の器量あるなし わが身老ひたり
1
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山本克夫
下ばかり見ていた頃に何でしょうとても大切なものを無くした
7
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山本克夫
おたがいの流線型がなめらかにふれあう誰もいない水の中
6
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山本克夫
ゆっくりと咀嚼する夕べ意味やがてわかりあえるものとなれ
1
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山本克夫
いずれは究極のエコカーとしてデンキウナギ発電機搭載車
1
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山本克夫
銀色のひかりをはなつ真夜中のこれは突けばころせるもの
3
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水煙
まちごとにゴミ吹き溜まる陰があり 我吐く煙目に沁みる場所
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さる
街路樹の躑躅剪定朝早くチェーンソーの音耳障りなり
1
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詠み人知らず
よめさんは まだかといわれ ぎゅうどんをだまりてくはむ びるかぜぬける
7
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まき
背中の星たった一個が足りなくて飛べぬテントウ虫の目に写る空
3
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庭鳥
やすらかにまどろむ夜の帳降り麗しの夢手繰り微笑む
3
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由良
モネの描く睡蓮のように瑞々しい感性を探す水色の空
2
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由良
うたを詠む 言の葉が永遠になると書くただ誠実に向き合うしかなくて
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高橋翁
一言も 話さないでも つぶやける ウェブの世界は おもしろきかな
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ムラサキセロリ
右足を前に出す意味わからないまま駆け抜けるモラトリアム
8
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浅草大将
相老の果ては死別を待つ前に万事休すと我は知らぬか
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