うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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只野ハル
ベランダでシュラフに入りて草枕流れゆく星思いの行方
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佐々一竹
穴を掘り埋めてまた掘りまた埋めて人生なんてそうして終わる
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只野ハル
冷たい雨が降っている心まで冷えないうちにドアを閉め目を閉じる
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佐々一竹
ほの暗く広告塔の文字浮かぶ台風一過の空高けれど
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佐々一竹
高円寺駅のむこうの通りにて影と影とがすれ違いたり
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詩月恵
本当の気持ち偽り諦めて生きてきたこと 思い出す今日
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紫苑
生ぬるき鉄錆の味を覚えつつ戻る隘路に入口の無く
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佐々一竹
時刻表最新号を繰りながら夢想列車を乗りつぐ旅程
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樽呑悪戯心
泣くほどに悲しくはないドライさも片隅の影欠けたるを知る
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笑能子
崇拝を暗に求める維新の徒その眼差しは足下を視ず
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のびのび
家中の音源を切って目を閉じる こころの声が聞こえてくるまで
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詠み人知らず
つまらないにんげんだから仕方ない眼から血が滴り落ちる
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山本克夫
ていねいに折った鶴をひとつ夕暮れに泣きだしそうな湖にうかべる
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山本克夫
かんたんに崩れてしまいそうだあやふやな希望で築き上げた塔だ
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山本克夫
きぼうと打ち込んだ文字がどうしてかぜつぼうと誤変換され続ける
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銀ねず
彩色はわたしだけの特権でありすべての幻想はモノトーン
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恋花
別れ路は唐突すぎて悲しみを感じる暇も与えてくれない
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夜老猫
間をおいて落ちる 雫を照らす月 やまない雨は 無い事を知る
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紫苑
苛立ちを躱せぬままに返しえぬ時計に粗き砂の積もりゆく
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銀ねず
共有ができるもんかよ 痛みとか辛さだとか わたしはわたし
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