うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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紫苑
朱華より白へといろを移しゆく沈丁の香は吾を侵しけり
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薫智
簡単なことでもなにかできてない礼節や和を今一度もつ
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まるたまる
そうですか。としか言いようの無い短歌批評のコメントをスルーする
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やすむ
響かない竹を集めた林では膝をかかえてみたって誰も
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杏子
「ねぇ 聞いて」内緒話の風が来て微かにうなづく 木々のそよぎ
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庭鳥
荷物入れスーツケースの蓋しめる度に出てくる足りぬ数々
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芳立
まどろみも夢もゆるさぬ戻り寒けふの事どもあすにまはしつ
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海月琉珠
恋を詠む人見て葦が呟いた。「大好きなのね、自分のことが」
4
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詩月恵
きいきいと心が軋む雨の夜気づかないふり傷つかないふり
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海月琉珠
同情を強請るメールに返信をして自己嫌悪の履歴を残す
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杏子
次の日も 生きているのは 当たり前急な幕引き 我だけには来ぬと
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杏子
冬に耐え まだ 花つけぬ木々達は足掻くように 虚空を掴む
4
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藍鼠
うつくしい雨は祈りとふりそそぐ夢をなくした黒い地平に
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薫智
見て聞いて触れて初めて感じてる五感ひらいて今日を生きよう
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捨丸
茶をすすり 煙くゆらし 夜の闇 歌をひねりて 一人まどろむ
3
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久地宗吾
朝がつらい？そりゃそうさもうはればれとした目覚めなど二度とこないさ
1
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久地宗吾
腕時計、ライター、手帳、眼鏡、ペン、ひとりの今日はものとたわむる
5
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揚巻
願わくはほめてもらおと思わずにただ咲くために咲くあきさくら
6
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久地宗吾
根津でしたか椅子がふたつかみっつだけ行きましたかあの妙な喫茶店
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芳立
友はみなうがひ薬の味といふ恋あまやかのチンザノロッソ
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