うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
自らに己の生死を問わずとも生きてゆけるひとになりたい
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島祝
ちぎりやりし情けが仇の命にてあはれこの話の顏も去ぬめり
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庭鳥
頂上へ農夫指差す近道は石が転がる棚田畦道
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山桃
うたびとも黄泉戸喫をなせるかな黄泉の国七五町を離れぬ
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さる
ひらひらと肩にかかりぬ花びらのなかを歩きぬ老ひわれひとり
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ほたる
曇天の空に伸びゆくシルバーの高層ビルにカラスの黒飛ぶ
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紫苑
ひと夏の青き想いを閉じ込めて息づきやまぬたんぽぽのお酒
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浅草大将
深草のおもひもいつか埋もれていまあさくさの大将なりき
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笑能子
衣の威勘違いする人在りて役場の春は過ぎ居たりけり
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ほたる
娘二人 われに贈りし万年筆その赤はただ素直な主張
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じゃこ
無意識の責任転嫁 文末に大阪人が言う「知らんけど」
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芳立
しらまゆみ春はつばめの来るらむと窓をひらけば烏のサンバ
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ケンイチ
青空へ飛び出してゆく一本道世界の果てまで昇りつづけて
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紫苑
黒き蔦身をもて描けり逃れ得ぬ迷路のごとき蜘蛛の巣後光
5
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ケンイチ
カーナビが黙して久し厚雲にブルースポットあそこを目指せ
9
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庭鳥
河岸で犬もこどもも水遊び横の姉さん洗濯をする
8
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ケンイチ
方言に紛れて歩む淡き家並ぶロマンチック街道
8
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庭鳥
鋤き返す水牛進む土白き棚田の上を飛行機がゆく
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ケンイチ
赤色の屋根に流れる朝の霧 お前がいつか訪ねたこの街
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ケンイチ
合流と分岐を幾度も繰り返す車線すり抜け旅のはじまり
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