うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
吾妹子の微弱陣痛に寄り添ひてともに聽きゐし「踊れ喜べ」
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南美帆
食べものと着る服があり家があり子どもが元気、それが幸せ
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詠み人知らず
酢醤油で煮しめる昆布のだしがらの匂ひがいいねと吾が娘云ふ
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朝がお
家族愛深いきずなと思えども消え入ることが背中に陽炎
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朝がお
幼子のトゲと媚薬は透明で言葉一つに酔うて惑わされ
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舞
手も触れず話す言葉も訥々と今じゃプロレス鬼嫁一人
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芳立
たらちねの親と子の住むアパートの箱はならびてわが在り処なき
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なな生
親類の愛憎渦巻く御葬式人のかたちがぐにゃりと歪み
8
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朝がお
検査の日早く帰れば不安がつのり遅い帰宅に胸なでおろす
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詠み人知らず
タンポポをパンポコと云ひし吾が娘の育ちゆきて思春期前夜の潮のなかに
1
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彌生
スカートに出来たあやしいほつれ目に 遠く離れた猫らを思う
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藤明日香
目のみえぬ祖母は祖父のうでをとり街を闊歩す姿 凛々しき
4
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只野ハル
幼子がその母親を呼ぶように母は我が名を今朝も呼びたり
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ふきのとう
ケータイに電話かけくる五歳児は弾みのありて元気もらいぬ
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朝がお
目に入れるまされる宝いま一つ妻が隣で微笑みかける
5
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詠み人知らず
貰われてようが育ててくれた人が親だから大事に親孝行
1
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南美帆
子をもちて親の心に及ばずと不甲斐なき身に涙零れる
5
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五穀米
東京で父は鯨を釣ったとかされば銘酒を手配しますぞ
2
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詠み人知らず
川辺りに幻みたり亡き父の吾見つめ影ふみてゆきたり
9
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只野ハル
朝の道母を乗せ行く車椅子歩道の花にきれいと声上ぐ
7
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