うたの一覧
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有為
雨たれをいかにかはせむ合歓の木のうろにもねずの朝は来ぬめり
12
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詩月恵
いつの日か笑って会える時が来る今は無理でも無理でも きっと
9
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ミニ
壊れ物中身は空っぽがらんどう入っていたもの思い出せない
1
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ミニ
太陽のような輝きあたたかさそうなりたかった異形の我も
2
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ミニ
人でいるそれには天に恥じぬよう生きてゆくこと我人に非ず
2
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紫苑
ゆうらりと顕ちのぼりくる水底の生まれぬいのち光るたまゆら
9
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芳立
いにしへの舞のほたるも闇のよに人しれずこそひかる沢あれ
14
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ミニ
優しさを愛を持つ人それがひと持たぬわたしは塵ほどの価値
3
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笑能子
雨の音余りの高きに驚きてふと襟寄せる真夜中なるか
2
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詠み人知らず
5月より明るく軽くした髪に元気をだすと誓う6月
6
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青木健一
薬では治らぬ病見つけたらすかさず歌を投げかけている
3
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凍
若者にだけ許された飲み物を飲みつつ帰る 気分は闇夜
2
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猿ノ丞狂介
咳をせし結核患者も死ななくになど郭公息絶えぬらむ
12
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詠み人知らず
体調のあまりに悪く歌よめず少しお休みさせてください
22
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新田瑛
口唇が落とす一つの嘘ごとに黒のインクが染みこんでくる
9
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藍鼠
帰り道、人気の絶えた街角。ビルの向こうの月に手をふる
6
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藍鼠
会者定離 愛別離苦の世の中を言い訳にして逃げ出した夜
6
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凍
やまぶきの色の花咲く滑走路そうだったこれは私の葬列
5
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庭鳥
ひらひらもきらきら苦手だった子が年経て纏う真白いワンピ
4
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前田
テーマなんか犬に食わせてしまえ そう言った作家は犬大好き
3
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