うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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桜田 武
悪き目でようやく書きし母の文机中四十年今形見
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灰色猫
愛おしい あなたが無事で あるように 陰膳供え 欠かさぬ祈り
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みやこうまし
我が妻は何も存ぜぬ認知症 だから長生き卒寿を迎ふ
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詠み人知らず
浅漬けはキャベツと昆布よく揉んで 生姜まぶして 仕上げは笑顔
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三十四
隠れゆく月見上げんと例ならず歩きたる祖母空は明るし
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詠み人知らず
カネでなく おカネと言いて 幼子に お、も付けて渡す ママのお使い
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詠み人知らず
こっそりと洗濯槽に入れたのは スーツのパンツ あなたの紺の
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詠み人知らず
娘って挑戦的な眼をしてる わたしもきっと そうだったのだ
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灰色猫
この体 変われるものなら 変わりたい がん宣告を 受けたる父と
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詠み人知らず
夕食後４人揃ってミカン缶 これハイレベルなウチの仕合わせ
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詠み人知らず
よろよろとたどり着いたらすぐ明日 きみは不平を 隠し出てゆく
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詠み人知らず
サンプルを 眺めていると 我先に 子がママを連れ パフェを食べると
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住川幸
雨合羽出す父母のゆびさきとほんとは家にいたい私と
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舞
放屁して文句言う者無かりせば如何に寂しく妻をいたわる
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ぁゃ
去年までは君もぐって来てたけど独りの布団は広くも寒い
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詠み人知らず
野良猫の 赤児のような 鳴き声が飼い主の無き ひもじさかもし
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詠み人知らず
たこ焼きの プレートを出せば 幼子の お遊びになり おやつにもなり
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さの をるこ
鉛むね 奥にひそむは 柔らかい 坊やくるまり うずまれ肌へ
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詠み人知らず
不意にボーン柱時計が鳴る度に 思い出す父 幼いわたし
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もなca
在りし日の父の写真をたずさえて丸亀城址の石段を踏む
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