うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
手土産を買う暇なき、ぎりぎりの手負いの兵が帰国のごとし
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詠み人知らず
元旦の分厚き朝の新聞はポストに入らず門柱にのせ
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sweets
ここが嫌なら（出て行って）言いかけた君の目にも涙
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祐鈴
けなされるためだけに刻む一かけの生姜にごめんと謝っておく。
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南美帆
二十四の夜に泊まりし宿にいて十五年後は子らの温もり
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ふきのとう
畑から大根白菜かかえきて娘に持たせむと晦日まぢかに
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己利善慮鬼
浅葱の色も香りも空につき父母を思う味噌汁の朝
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ナガセリュウ
仕送りを頼んでないのにしてくれてありがたいけど着払いかよ
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成瀬山水
大掃除忘れたものも掘り出して大事にしまう忘れる場所に
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水海はるこ
「アクを取るおたまをセイギと呼ぶ」という父の法案即却下する
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月虹
父母の墓前に手向ける花であれ今を煌めくこの生き様は
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月虹
玄関に正月飾りを結わえればかじかむ指先厳かになる
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詠み人知らず
今の君ＡからＺ受け入れて 自分を好きに ならなきゃ駄目よ
10
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詠み人知らず
タコあげやコマ回ししたお正月今でも残る汚れたカルタ
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詠み人知らず
鈴の鳴り雅楽も流れ賽銭も柏手を打つ音も響きて
4
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桜園
温い手と握り返した姑を幼のごとくいとしく思う
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かいん
やつあたりした日も入る湯たんぽにごめんなさいとありがとうを
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成瀬山水
元日の日の出を見んと徹夜す子夢誘われた除夜の鐘かな
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詠み人知らず
毎朝が初日の出だと生きてゆく目の覚めるごと命、新たに
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詠み人知らず
杖をつき石段上り杖を置き観音様の前で合掌
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