うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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横井 信
広がった草に弾ける雨粒のきらりと光る春の早朝
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詠み人知らず
何もかも知ったことかと独りごち 爪切りの音 バシバシ響く
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詠み人知らず
悪戯に 盲切りせし 返り血の どす黒きかな 我の言の葉
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只野ハル
色 形 日本の橋は崩れゆく画家の視力の衰えゆけば
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只野ハル
霞み立つ夜明けのセーヌ朧なる岸辺の樹々の映る水面に
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只野ハル
水面の余白の多い睡蓮に魅かれるのだと改めて知る
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只野ハル
雨だから美術館に行くのですそしてひとりモネを観るのです
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谷村思亜
愛らしき花は開けりこの春も つらきあとには幸があるとぞ
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谷村思亜
この春も幸福色の花開き 世々の幸い願いけるかも
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谷村思亜
花開き 花の示せる言葉とは 世に幸ぞあれ世よ幸となれ
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谷村思亜
天青く天に花ある時となり 天の言祝ぎ降りにけるかも
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谷村思亜
咲き初めし薄紅色の花は告ぐ 春は巡りぬやよ生きめやも
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Aquarius
交通費入場料に人あたり昭和の祭りせめて観てくる
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へし切
ケーキ屋のミモザの花は春を告ぐショートケーキは幸せをはこぶ
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詠み人知らず
勇み足 春の氷雨に身を硬く 閉ぢて震へるつぼみ可愛や
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詠み人知らず
春近し 涸れた草木と我が心 有情の雨に ただ濡れそぼる
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詠み人知らず
沈黙の季節終わりし降る雨に醒む木の芽を我一つ折り
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中康
なに競う 順つけがたき 艶やかさ桜の下の 真紅の椿
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ひよどりよりこ
思い出は清く気高く雪のよう溶けて醜きこころあらわに
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中康
病院の 待ちの時間は 沈黙の夢想居眠り 世のひと模様
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