うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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うすべに
くまぜみに押され昼間はおとなしく やっと出番とたそがれに鳴く
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艸介
触れる手へ絡まるやふな青嵐に 雨告げられて書を閉じにけり
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詠み人知らず
爽やかな 風の中にて 眠りこけ でかけようかと 迷う傘
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灰色猫
悠久に青葉は巡るこの夏も例えあなたがいてもいなくても
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凌霄花
一陣の風のそよぎに息をつぎ日傘傾け老いの坂のぼる
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うすべに
すずしさは遠いむかしの蚊遣火の 煙ひとすじ闇がすいこむ
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830
物忘れする歳になり物忘れ許される歳になるバンザイ
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香林 塔
水鏡にうつる現實は搖れてゐて夏天の青を碧へと變へて
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灰色猫
どうしてかプラスチックのうちわより竹うちわのがなぜか涼しい
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滝川昌之
まだ夏を生きようとしては仰向けに転がる蝉を起こしてもみる
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詠み人知らず
白ユリの 短き命 枯れ果てて 胸にしまうは 綺麗な姿
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頼戸吉音
なつのおと 歸りにみるは 逢魔が時 空に搖蕩ふ 水面の音
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うすべに
湧く雲の白にしみいる蝉の声 川のかおりのなつかしい夏
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滝川昌之
包まれず丸めて抱いた夏掛けは羽化する蝉の止まり木のごと
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凌霄花
荷車の形した雲鬼ノ城に寄り添いまちて朝餉の支度
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千映２
雨の中ホースで水遣りする吾に鉢物花の笑みがほころぶ
5
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うすべに
どしゃ降りの雨の合い間を飛びまどう 遠い雷鳴初蝉の声
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詠み人知らず
大雨の 音に合わせて 足揺らし 出かけることも はばまれ涙
5
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凌霄花
古都の香をまといて尚も妖妖し凌霄花夕べに秘めて
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今でも幸ちゃん
台風の予兆の風にトマト揺る 支柱を結び手応へ堅し
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