うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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波江究一
雨あとの風の劇しき日は暮れてうるほふ空の夕棚雲よ
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鹿男あほでよし
黒々と墨でも塗ったよな空の鈍色の星のよな僕なのです
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鹿男あほでよし
戯れに痩せた子猫としゃがみこむ 寄って離れて 誰の真似だよ
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ほとり
まよなかの電話にひびくホルストのかすかに宇宙をよびとめる声
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弦跳
北風は何処へでも吹く何処へでも シケた想いを乾かして吹く
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竹本未來
完璧な曲線の持つ感情に 同調しつつ眠る月夜は
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メガネ
雨水をうすくまとひし石も葉も光を浴びて輝きにけり
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メガネ
雨雲の切れ間ゆ光射し入りて代代木の杜を今照らすなり
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ほとり
神々の視線がそっとぼくたちをポストモダンに連れ去っていく
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さる
うたた寝の 炬燵のそばの 猫背伸び 春の嵐か 庭の木ゆれる
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紅団扇
大空を 羽ばたく鳥に 聞いてみる そこは地獄か 天国か
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笑能子
凍えたる朝の気配は透明に全ての時を止めると見えて
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竹本未來
艶やかな憂いを含む星空に いろとりどりの森の溜め息
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由良
吹きつける風の中でもしとやかに白き衣の水仙の花
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紫苑
水嵩の増えし川面に風光り鴎の一羽二羽遊びゐる
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犬飼信吾
茜色空に蹴り上げたスニーカー明日はきっと今ぼくのもの
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竹本未來
白い息 凍りだすいま 信号が鮮やかにほら 点滅はじめ
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文月郁葉
ヴィーナスが夜空へ指をすべらせて光りはじめるミルキーウェイ
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竹本未來
雨上がりぴんと張るのは蜘蛛の糸雫きらきら制作者留守
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只野ハル
ガラスなど ないかのような 雨の音 一月終りの 暖かな夜
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