うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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浅草大将
霜さへも冬の衣と打ちかへて残る野菊ぞ春を待つらし
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山本克夫
冬眠をするべきなのだ ねがわくばこの冬かぎりはムーミンとなれ
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紫苑
日の名残り遮る黒きクレーンの先端にオリオンの星ひとつ
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東大寺
長崎の 雨を嬉しと 思うのは 旅の重さを 知っているから
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東大寺
山里は 深く眠りて 雨になる セピア色した 写真のように
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車男
柔らかき翅まで伸ばし 蟷螂はコンクリの上の物となりたり
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車男
きのうまで網戸におりし蟷螂は 霜降る今朝か 落ちていたりし
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とかげ＠石竜子
晴れた空 閉じた窓辺で白昼夢 現実揺れて落ちるドロップ
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卯月
羽化できぬままに倒れた夏の蝉 出勤前に墓を掘る君
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車男
幼き日 母に負われて通院し 泣きながら見し五剣の山よ
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山本克夫
レレレのをぢさん掃ゐてもはゐても終はりなき銀杏並木が黄色の輪廻
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浅草大将
朝凍に霧立ち昇るあけそめの海へ漕ぎゆく舟影ひとつ
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みやた〜
マジンガーゼットの顔に隠された塩の真意を絵師は語らず
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山本克夫
西からの雨の氣配をかんじとりカラスは夕刻の喧騷にくははる
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山本克夫
そらからのなげきのやうに傲慢なわたくしにふりそそぐ酸性雨
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リンダ
回り道させられている月ひかり時計はずして夜に溶けよう
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リンダ
泡となり消えたいはずの人魚姫 師走の海は凍てつき綺麗
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ハーキー
夕晴れの西日の中で旋律にまとまっていく耳鳴りの音
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卯月
小春日が空から降る日 人類も光合成ができると思う
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車男
いつからか網戸にしがみつきしまま幽明彷徨う蟷螂ひとつ
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