うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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板じい
降り濡つ 小さき蕾 枝々に 眠りし幹の 根の国や春
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詠み人知らず
「さようならさようならさようなら」聞こえないふりして筍を連れ去る
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那珂由比
ただ生きるだけの行為がひたすらに不自由でした シュノーケル噛む
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山本克夫
冬は何してんのか誰も知らないスナフキンもムーミン谷へ
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山本克夫
花びらをあつめて飛ばすロケットで衛星軌道を桃色に染め
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山本克夫
三月はうさぎの季節つぎつぎと配達されるお茶会の案内状
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８月２４日生まれ
この川をドブと蔑む人々が また別の川をドブに変えてく
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詠み人知らず
人恋しいとあくびしてたら猫になっちゃった人 花見弁当を狙う
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浅草大将
天かけて瀬戸の島路をゆく道は浪もかからぬくろがねの橋
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akari
ひらひらと弥生の空に雪が降る故郷の春はまどろみの中
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雲のジュウザ
流れにて 泳ぐ蛙が 溺れをり 心で掬ひ 諸手で田へと
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公子
世の中と共に心が蠢いてない場所を探し出かけたくなる
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紫苑
花冷えは灰色の貌と乳色の翼をもちて春を妨ぐ
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山本克夫
冬の女王の手先となって三月の街角に花冷えを売る行商人
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九十九
あやまちて茶をこぼしたり茶の海にサークラインの月暈うつる
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８月２４日生まれ
花冷えは冬と春とのかくれんぼ 早く見つけて鬼を代わって
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詠み人知らず
勇気いっぱいの波紋がやっぱり逃げかくれする小春日和
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詠み人知らず
我慢できなかった焼け跡をあの月はいつ見つけるのでしょうか
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忘れ路亭
京桜 咲きて春を 告ぐるにも 愛発の先は 鉛色の空
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螢子
春なれば君住む街の百歳の枝垂れ桜は咲いたでしょうか？
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