うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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さる
楚々とした 額紫陽花は 遠慮がち 雨空の下 ひっそりと咲く
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なきにしもあらず
２２時の街の音に耳澄ませパチ屋の鼓動がバイタルサイン
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かんな
マンションの 虫食いごとく 窓明かり闇夜に浮かべば 星座のごとし
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螢子
人生で二度目となる田植えなれば遠足前夜の小学生のごと
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詠み人知らず
あじさいに水をふりまき笹にごる川の晴れ間へ行く子鴨達
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やすむ
狩人の作るシチューの肉のよにばらばら溶ける 短く 意識
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やすむ
国道の信号でただ安らかに今日も未来も天罰を待つ
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やすむ
さあみなさんお手を拝借いっせーの「不幸だ不幸だ不幸だあほか！」
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千紘
雨あがり 低い空から一筋のエンジェルラダーに緑輝く
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都季
何もかも捨てれば５月の風に乗りたんぽぽ達と飛び立てるのに
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渡邉はるき
風吹けど草の原をものぞむまじ星影かすむこれや武蔵野
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紫苑
雨あがり空明るみし昼下がり鳥啼くこえに猫まろび出づ
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詠み人知らず
もうにどと戻れなくてもいいと咲くためにふたばを開くあさがお
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さる
葉の上に 水玉三つ ころころと 雨の日楽し 睡蓮眺め
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さる
わが庭の 古きつくばい 一匹の 金魚泳ぎて 雨をたのしみ
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浅草大将
夜は更けていや浪高くひびき灘つきも渡らむ鐘の岬を
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本歌取
低く垂れ込めた灰色の雲 ぽつり 襟をたて あてもなく倫敦を歩く
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本歌取
風に翻弄される 黄色い麦の穂たち 天空はねずみ色 無音の世界
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リンダ
重たげな深紅の花びら震わせて棘を隠して誘惑の薔薇
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只野ハル
アストロノートは遠ざかるこの星を見てかけがえのないものと知る
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