うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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もぢずり
「マボーイ」と低く歌ふよプレスリーも親とし怖る愛子の行く手
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もぢずり
夢のごとき長き夢なり彼の世ならむ君の住まひを訪れをりし
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みなま
哀しみは独りの部屋に住んでいてとびらを閉じた吾を迎える
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みなま
なくなったものばかり見て嘆くなと 吾子を眺めて己鼓舞する
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詠み人知らず
海の満ち干かおなごの情け ひくことならぬ 満ちて潤んで乱れ髪
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みなま
久しぶり電話の実母は姑を気遣い 吾の消息は触れず
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卯月
墓のなか骸は土に解かれて嵐が丘に風ばかり吹く
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白幅 看月
露霜の消ゆる消ゆると異なるかは吾の言の葉をたれが汲むべき
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白幅 看月
浮雲も夜露にうつる思ひ出で消えにけるらし夏のたまゆら
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赤石仙人
日の出前一時草を刈りしだに流れる汗は滝に似るらむ
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赤石仙人
久々に手のひらに血豆出來たれば百姓仕事も板につからむ
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みなま
待望の手元供養の器届き「あなたの席よ」いいちこ注ぐ
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詠み人知らず
今までの人生おもふとき わらわらと涙あふるるのは何故
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みなま
頼りたい人と煩わしい人と需要供給痛む胃の素
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詠み人知らず
夕餉時も 喘息発作の 夜さえも（元）父よあなたは 愛人のとこ
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みなま
年金の空白期間遡りやっと捕らえた昔日のかけら
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もぢずり
鮮らけき生の感覚益やある死にし吾子へと繋がらざれば
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もぢずり
ここまでとページの角を少し折る闇に静かにおやすみと言ふ
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もぢずり
「水無月だよ」鉦高らかに打ち鳴らす尋ねてみたし月の軌道を
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もぢずり
われもまた命育む者たるかわれを出でたる無頼の子らの
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