うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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うすべに
満開のおおかんざくら見あげてる ひとりしずかのひっそりと咲く
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仙人の弟子
春うらら上着を脱いで坂くだり期待ふくらむまだ見ぬ桜
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痴光山
急激に膨るる蕾よきょうこそと 幼も座に置く朝の公園
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継海
円き山うす紅霞み被りたり ふふむ千枝も春待ちがてに
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うすべに
マスク越しうんざり眺める春がすみ 追い打ちかける黄砂の予報
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痴光山
公園の樹の下春陽の抱く子猫 黒毛の目元はいつも泣き顔
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へし切
可憐にも誰が名付けたイヌフグリ小さな命を野辺に咲かせて
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継海
タブレットかざし泳がす鮒メダカ はしゃぐ園児の故郷の川
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兎桃
倒木に「やくも」の行手阻まれて代替のバス春の野行けり
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たく
午睡から 薫る風吹き 目を覚ます 空高くして 息を吸い込む
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灰色猫
孤独なるぴすとる出でよと掘りし砂が肌に冷たき啄木忌なり
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うすべに
礼拝のせなかが揺れるりんの音 めじろ聞き入る般若心経
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さとる
蝶々が 花にとまりて 水やりの 手を止めて待つ 春の朝かな
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つばす
彼岸過ぎ春は急ぎぬ次々と 花々咲かせ入学式へ
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敦希
かたばみの赤い根を抜き庭木には ここにありきと昨夏の雄が
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灰色猫
わが爪を炎に変えねばならぬゆえ絶やさず雨を祝っておくれ
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へし切
やはらかな春の陽ざしに さくら花 今か今かとふふみあり待つ
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恣翁
のどかなる住宅街に 仲春の風 ささやかなざわめき誘ふ
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うすべに
代かきのトラクタの筋じっと待つ さぎを横目に尾振るせきれい
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夕夏
おんどさにらいめいひびくそうしゅんにゆきがちらつくこのはるのそら
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