うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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恣翁
冬の夜の 凍れる月さへ 一輪の 梅が香立てば 温かく見ゆ
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舞
葉の落ちた欅並木に冬陽差し影踏み歩く人も寂しく
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山桃
裸木の冷たく吹かれて枝千本西向くさむらい茜さすかも
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北の民
ドカ雪が我が家を襲う出動だ雪かきは北の民の宿命
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薫智
落ち葉掃きホウキ両手でなぎ払う気分はまるで三國無双
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伊藤透雪
秋さえも留めてくれぬ寒風に 星を数える 澄んだ夜空を
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薫智
テレビにて郷里が映る「しばれてら」訛るくらいに世界は白く
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ぎんこ
健気にも蕾を守る椿の葉ずしりと重き雪を被りて
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天野めぐみ
暗澹のちぎれ雲からふる雪や冷たき色が空を染めにし
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天野めぐみ
窓枠の硝子とほして見る雪の白さが草にすわれし冬なり
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しんくわ
ピンク色のサンダルを履いてそれははもう雪よ雪よ雪よ雪の中よ
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山桃
萩の花咲いていたのはこのあたりほのか点れる冬木立かな
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さる
枝先を震わせている庭の木に冬将軍のご登場か
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芳立
われ果てむのちの世にさへみちびきの潮にうつりて月ぞ冴えゆく
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詠み人知らず
空高く気品に満ちて咲きほこる皇帝ダリアのピンクの花よ
7
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さとうはな
吹雪やみ白き前庭に出でゆけば楓枯れ枝にかかる望月
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ムラサキセロリ
宇宙の底にも栓がしてあって最後はひゅごって吸い込むんだろ
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ムラサキセロリ
星を見に行く人たちは何を見にこっちの世界に帰ってくるの？
8
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ムラサキセロリ
ともすれば君の寝癖さえ祝福してしまいそうな星空である
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聴雨
祈る手をほどくが如く咲く花のこぼるる香こそ花ことばかな
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