うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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夏嶋 真子
紫陽花に傘をさし出す君の手に蝸牛ゆき軌跡が光る
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さる
山茶花の艶やかな葉のうらにチャドクガの幼虫びっしりと
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粕春大君
冬枯れの玉なす枝のむら雀このみならずと啼きさわぐなり
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捨丸
くつくつと音たて滾る湯のさまは 寒き日暮れを楽しみに変え
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さとうはな
朽ちるなら美しきまま滅ぼさむ 手折りて雪に埋める寒椿
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きりあ
寒椿せめてもう一度咲いておくれ今夜も雪が降り積もる
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香魚子
一月の甘い冷気を選り分けて透き通る迄練る薄荷飴
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芳立
出でしいろ春のきざしと見えながらのぼりゆくほど冴ゆる月かげ
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falcon
つまらないテレビを消して窓の外天狼三つ星子犬燦めく
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貴妙法師
天頂の 月の光に 抗いて 猛く輝く オリオンの星
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栞
灰色の雲の切れ間に覗く青恥ずかしがらずにしばしそこにいて
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貴妙法師
朝霜と溶けて消えたか冬雀 声はすれども姿みせずに
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貴妙法師
青空に鳶がくるりと輪を描いて 天に昇りし冬の小春日
3
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きりあ
きみひとりさくらさくらと唄っていた雪散る夜の恋わずらいか
10
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佐々一竹
金色の夕陽まぶしき山麓をめざして走る特急あずさ
3
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恵芙
大寒波とはうらはらに平均値上がっているらし世界の気温
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聴雨
ほの白き閨の窓辺は雪もよひ月明かりのみ降れるこの夜
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杏子
生き物の意思ある如く 降り急ぐ心凍らす 根雪となりて
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八神 風萃
白雪の 隙間にのぞく タンポポが風を泳いで 粉雪に溶ける
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詠み人知らず
オレンジの朝日をとってトーストで食べてしまおう また朝が来た
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