うたの一覧 (カテゴリー：恋愛 並び替え：新着順)
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芳立
猫だけが残つたぼくのベランダは青もあかねも取りもどせない
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夏恋
あの頃のあなたの声が甦り為す術もない雨の夜です
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たんぽぽすずめ。
十年間暮らせど散った花びらを流すのに良き遥か船旅
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詠み人知らず
罪名は背任である独房に射し込むような夏の木漏れ日
2
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薫智
離さない頼りなくてもこの恋を何回だってつなぎなおして
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紙魚
夏はまだ始まってさえいないのに秋の静けさに佇むような
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春咲
道を行く 君のかたはら 吾でなくば 時も息吹くも 忘れ止まらむ
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薫智
まぶしくて痛いよ君が笑うから笑顔の先に僕はいなくて
7
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舞
何時の日か長き独り夜唇に人の名を問う苦しみを知る
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しりか
胸の中消せぬ炎や梅雨寒し命懸けでも今は虚しい
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しりか
彷徨えど人は足早梅雨の朝やぶれし恋の病みは白々
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詠み人知らず
宇宙から烏賊釣り船の灯が見える 此処から君の秘密が見えぬ
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紫草
夕暮れの空は眺むる人々の心映しつ多岐にうつろふ
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たんぽぽすずめ。
肩組みぬ二人の熱に初夏の陽はほんのり陰る日傘一つや
17
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文麿
撒水の先を避け飛ぶヒラヒラともんしろてふの軌跡涼しき
9
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緋色
深雪のため息のごと来し人の背でみぞれになる手のひらや
3
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横雲
人しれずおもふ心や半夏生空にうき雲恋路にまどふ
3
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胡桃
どうしても 問三番が解けなくて 黒ぶちメガネの君を思ふ
3
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詠み人知らず
何ひとつ君はせずとも私はこんなに苦しい 怖い人です
3
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風橋 平
シガーキスそのささやかな秘密からこぼれた灰が襟汚しあう
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