うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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紫苑
みまかりしわかき歩荷の奥津城のダムに沈むはさらにかなしき
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松本直哉
常夜灯とたのみしきみのいまはなくなにをたつきに世をわたらめや
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みなま
押し付けたひとにかえそうなにもかもなくてかまわない あなたにあいに
7
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みなま
とろとろと三粒ばかりの薬もて意識も君の声もとろける
6
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詠み人知らず
心根が腐っているから不細工と本人だけが知らないひみつ
6
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恣翁
好きに生き 義父身罷りぬ 唐突に 蒸したる天に蝉時雨降る
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あかる
うたた寝の君に寄り添いし愛猫も老いて逝きたり我を遺して
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松本直哉
むらさめの露にぬれにし封筒をきれば恩師の遺影のとどく
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車男
墓になど入れてくれるな 星を縫う軌道にのせて飛ばし給えよ
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詠み人知らず
ＫＹＴ危険の予知の訓練で気がついたかいキミの墓穴に
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詠み人知らず
相棒をなくす辛さは知らねどもそいつを作る才能がない
4
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松本直哉
杖つきて文体論の演習を講じたまひしきみみまかりき
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大埜真巫子.
殺められた 命たちは皆どこに 天使になって 漂うのですか
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卯月
願はくはあの春の日に幸せな夢だけを見る夢を見ている
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詠み人知らず
お気軽に原子力反対サークルで 馬鹿面下げて狂気のオドリ
5
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裕二
線香のにおいがきみの輪郭をぼかしてすべて思い出となる
5
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下野
おずおずと写メ覚え初む災地の子 強要されぬ笑顔で、今日は。
0
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詠み人知らず
盆休み殺された人も帰りくる 殺した人を殺しに帰る
6
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只野ハル
戦時下の咲く前に散りし恋思い老婦人は彼方を見遣る
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紫苑
あふのけに落ち蝉の曳かれゆく無言いくさの終のかくもあらなむ
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