うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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ゆうくん
蝉しぐれ 夢のなかから 降り注ぐ 風のヴィオロン 似合う小径を
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桜園
蜘蛛の巣を払えば樫の枝間より蝉声たてて飛んでいくなり
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桜園
蜂に蝿蚊に蟻かなぶんごきぶりもわが家の夏は昆虫の楽園
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詠み人知らず
畦道に「ヘビに注意」の立て看板青田の蛙も気をつけ給へ
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きびなご
夏空に どっしり座る 入道は無限に広い 天空の主
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由良
夏休み始まったばかりの公園で命の終わりを告げた空蝉
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みやこうまし
蝉達の短き命惜しむごと激しく鳴きて生きに生きてる
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詠み人知らず
ロケットの噴射の如き赤き実の 力を借りてパワー全開
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紫苑
丈たかき身を押し立てて向日葵は火輪に宣戦布告をなせり
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桜園
むっとする空気と蝉の鳴き声に今日も暑しと打ち水ふやす
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詠み人知らず
満開の蓮を橋から見下ろせば深淵の隙間カンダタ見えるか
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藍鼠
大暑でも涼しくなれば早とちりの蝉が鳴くのをためらうようだ
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みやこうまし
蝉の音しきりに降りて夏草の吐息溢れば百日紅燃ゆ
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五穀米
高原のキャベツ今頃旬ならん夏の献立懸案思案
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紫苑
法師蝉アスファルトより掬ひ上ぐこんなところで為すな保護色
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ふきのとう
紫陽花は形のままに朽ち果てて葉陰のなかにその姿見ゆ
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紫草
来し夏の眩しき光の陰にある淋しきものを呼ぶやかなかな
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五穀米
暮らし続く限りは糧を得んと言う神の論理は至極の論理
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七霞
青空を金属音が切り裂いて目覚めてみれば蝉の鳴く午後
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詠み人知らず
言うなれば蚊と戦って草むしり 十分間で一勝五敗
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