うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
寄りかかる 足に触れた柴犬の 温かい赤毛 ふわふわ赤毛
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新座の迷い人
この雪で 転院話 出来なくて 雪解け待ちて 話すか悲し
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つちだゆういち
聾の母幾度呼べども聞こえぬか 消えし会話に告げん声なし
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詠み人知らず
俯いた公判中の弟は馬を鹿だと言うのだろうか
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コタロー
離れたる弟想ひ星眺め勇氣と元氣マグマが湧きぬ
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藍子
春遠しまだまだ続く寒の日々炬燵に入り夫と語りぬ
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銀
赤い灯もまあるい灯もありここからは見えぬ我が家の灯も灯るころ
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コタロー
碁敵に碁で負かされて泣ゐた日は亡き父思ひ月を見上ぐる
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近江の人
半世紀小言幸兵衛寒すぎて私長生きして見せる
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灰色猫
マシュマロと名前をつけてあげましたときどき鋭いその肉球に
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詠み人知らず
赤と青 裾ひろがりと真っ直ぐと三つの祝ぎと邪を切る呪を得
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祈り花
孫のほつぺもいちごも眞つ赤つ赤跳んだり跳ねたりお外が戀し
7
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祈り花
孫たちのインフルエンザやうやうに治り面會ひちごと共に
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詠み人知らず
逆さまに杯をたてれば赤富士の裾野の膨らみ描く江戸切子
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詠み人知らず
出来損ない 出来ない子でごめんなさい それでも大好き 大好きだから
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詠み人知らず
雨濡れて 滑る雪道 祖母の手を 握りて向かふ 午後の診察
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詠み人知らず
日曜の朝の団地のどぶさらい親父はやけにハリキッていた
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千映
暴言を吐いた母の胸本心は恥ずかしいのだと信じてみよう
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滝川昌之
母は風邪 出前をとった夕飯は美味しかったり寂しかったり
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内藤芽亞
物置の犬小屋の毛は持ち主を染めてた頃の記憶を思ふ
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