うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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鴨傍
夜が更けてきっともうすぐ日が昇る 闇と一緒に死ねたら良いのに
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まぽりん
ひさかたの天霧る雪の嵐ふく夜はさむからん窓越しの月
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麻倉ゆえ
流星の声だけ聴いて引きこもる寒い夜には目を閉じるから
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みやこうまし
落ち葉なる枯れし命の散る中に我も寒々風あたりたり
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南 骸骨
蜘蛛の巣にふうわり落ちた初雪が滴に変わる晴れた翌朝
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詠み人知らず
苦も言わず綿雪かぶる遠き峰くしゃみするなよ地が揺れるから
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詠み人知らず
みぞれ落ち 無常に溶ける 儚さに 滲み偲んで 泣くアスファルト
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詠み人知らず
こがらしは建屋をよけて抜けにけり先は海辺か山の麓か
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詠み人知らず
眼光の鋭き野良の門番に 許しを乞うて通る路地裏
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ゆうくん
草の葉は 二人の詩集 この冬の 心の栞 ひとひらを挿す
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桜園
枯れ葉舞う冬ざれの池すすみゆくつがいの鴨が羽を震わす
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みつき
目を凝らすほどに消えそうになったりついにはふるふる動き出す星
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みつき
耐えきれず落ちる冬窓の結露のようなもう無い星の煌めき
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みつき
わたしならこう繋ぐのにとおもうけど それを双子とかには例えられない
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いり子
日雇いの道路工事の青年が空を見上げる流星群だ
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けたけたべたべた
十字路で、佇む僕の、姿みて、にゃあと励ます、子猫愛おし
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更紗
新月の凍てつく空に雲もなく漆黒の幕に星は流れる
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麻倉ゆえ
屋上で頭寒足熱 冴えわたる星空の下ときめく心
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ふきのとう
雪解けの雫流るる軒下に枯れ葉集ひて寒さこらへる
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ふきのとう
久々に足どりかるく帰る道顔をあげれば心地よき風
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